RStudio で R を使うためのインストール方法(Windowsパソコン用)

 

はじめに


 データ・統計処理を中心に、さまざまなことができるプログラミング言語である R (アール)は、特にデータサイエンス、統計を使う人や研究領域ではポピュラーです。そういった領域では python と並んで一般的なツールと言えるでしょう。


 データサイエンスや統計のセミナーに参加したり、それらの入門書を買って取り組もうとしたりという際には R をインストールしておいてください、RStudio をインストールしておいてくださいという指示があることも多いと思います。

 

 本記事では、実は「落とし穴がある」、R と RStudio、そしてパッケージのインストール方法をまとめます。さまざまな方法がありますが、この記事では RStudio のインストール後に、R をインストールする方法をとります。

 企業、大学、組織内などで問題になる RStudio 使用時のプロキシサーバー(proxy)の設定方法は別記事にまとめます。

 

RStudio のインストール

 R はプログラミング言語ですが、R 本体だけで使っていくのはやや困難であり、エディターや実行環境などが一緒になった統合開発環境 (IDEといいます)である RStudio というフリーのツールを使うことがお勧めです。

 もともとは、その名の通り RStudio という企業が開発していましたが、社名が替わり、「posit」という企業が開発を継続しています。ちょっと前の書籍や解説動画やセミナーなどの資料に書かれているダウンロード先が変更になっているので注意が必要です。

 では早速 RStudio をインストールしていく手順を進めます。

 

Posit のサイトへいき、セットアップファイルをダウンロードして実行する

  1. Posit のサイト(https://posit.co/)へ行きましょう。



  2. トップページの右上に表示されている「DOWNLOAD RSTUDIO」をクリックして、ダウンロードページへ行きます。

  3. ページ中程の「DOWNLOAD RSTUDIO」ボタンをクリックします。すると「RStudioデスクトップ」のダウンロードページへ行きます(SERVER は選ばないように)
  4. ページ中程の右側「2:Install RStudio」と書いてあるところの下の、「DOWNLOAD RSTUDIO DESKTOP FOR WINDOWS」という青いボタンをクリックします。または、OSが「Windows10/11用」となっている部分を探し、「RSTUDIO-20**.**.**-***.EXE」(*はバージョンによりかわります)といった表示になっている実行形式(拡張子が EXE)のファイル部分をクリックし、インストーラーをダウンロードします。

  5. ダウンロードしたファイルを実行します(通常、ダウンロードフォルダ内にありますので、そのファイルをダブルクリックします)。

  6. デバイスに変更を加えますか、などのダイアログがでたら、許可します(スマートスクリーンなどが使われていると時間がかかることがあります)。

 

RStudio セットアップの進め方(重要事項あり!!!)

  1. 「RStudio セットアップへようこそ」という画面がでたら「次へ(N)」をクリックします。

  2. インストール先の選択の画面になったら、ここで重要な設定があります。必ずこの通りにすることを強くお勧めします。理由はとしては、RやRStudioがインストールされているフォルダまでのどこかに、スペースが入っていたり、日本語が入っていたりすると、R や RStudio、さらにはライブラリというものが正常に作動しなくなることがしばしばあるためです。これを避けるために、R・RStudio自体を、C:\ というかたちのドライブの上流に直置きするのが安全なのです。
  3.  「RStudio を以下のフォルダに…」の文章の次にインストール先のフォルダが設定されていると思いますが、これを変更します。「参照(R)」をクリックし、フォルダが選べるようになりますので、「PC」のなかの「C:\」(またはパソコン名と(C:)、Windows(C:)など)というところを選んで下さい。

  4. 「OK」を推して設定に戻り、「インストール先のフォルダ」が 「C:¥RStudio」となっていることを確認して、「次へ(N)」をクリックします。

  5. スタートメニューのフォルダの選択になりますので、それはそのまま「インストール(I)」をクリックして、インストールを開始させます。

RStudio のインストールがはじまり、完了する

「RStudio セットアップの完了」となったら「完了(F)」をクリックしてインストールは完了です。

 

RStudioの初起動と、R本体のインストール

  1. 次の手順に進むために RStudio を起動します。ウインドウズボタンを押してスタートメニューを表示させ、「RStudio」を選択・クリックします。
  2. すると R 本体がインストールされていないため、次のようなダイアログがでてきます。

  3. ここで、下方左側にある「Download R…」をクリックします。すると、ブラウザが開き、R project のサイト(https://www.r-project.org/)へ遷移します。
  4. 最初の一文の中にある「To download R,」の文中のリンクをクリックします。
  5. すると、「CRAN Mirrors」というページに移動します。沢山国名のリストがあるので、Japanまでスクロールして、下図のいずれかのリンクを選びクリックします。

  6. すると下図のページにたどり着きます。

  7. ここで、「Download R for Windows」のリンクを選んでクリックします。

  8. このページで、baseの文中にある「install R for the first time」をクリックします。
  9. そして遷移したページで、「Download R-*.*.* for Windows」(*はバージョンによって異なる)を選んでクリックします。

  10. インストーラーのダウンロードが始まります。
  11. R本体のインストールをします。ダウンロードしたインストーラーをダブルクリックして起動します。ダイアログがでたら、許可をして進めます。

  12. 「OK」を選択してクリックします。

  13. ライセンスも「次へ(N)」をクリックします。

  14. ここで、また注意が必要になります。デフォルトの設定のフォルダではよくないので、フォルダ設定を変えます。

  15. 「参照(R)」をクリックし、フォルダが選べるようになりますので、「PC」のなかの「C:\」(またはパソコン名と(C:)、Windows(C:)など)というところを選んで下さい。

  16. 「C:\R-*.*.*」(*はバージョンによって異なる)となったことを確認し、「次へ(N)」をクリックします。

  17. コンポーネントの選択画面ではとくに何も変更せず「次へ(N)」をクリックします。

  18. 起動時オプションも「いいえ」のまま「次へ(N)」をクリックします。

  19. スタートメニューフォルダもそのまま「次へ(N)」をクリックします。

  20. 追加タスクの選択、では「デスクトップ上にアイコンを作成する(D)」のチェックは外してよいと思います。そして「次へ(N)」をクリックすると

    インストールが始まります。

  21. 「完了(F)」をクリックします。

  22. ふたたび RStudioを起動(Rではなく、RStudio)

  23. Auto-detect(recommended)のまま「OK」をクリックし、出てきたダイアログで「OK」を押し、起動完了します。

 

 お疲れ様でした。これで基本的なインストールは完了になります。

 基本的に、R も RStudio も Cドライブに直接インストールする、ということが重要な事項になります。

 RStudio の基本的な使い方、プロキシの設定方法、ライブラリのインストール、トラブルシューティングなどは別記事で書いていきます。

 

以下はお勧め本です。